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エアルーム・トマト/有限会社ブリティッシュ・シード

エアルーム・トマト
■バックナンバー
No.9 エアルーム・トマト
No.8 ベビーハクサイ 娃々菜(わわさい)
No.7 スタビル
No.5 とねのめぐみ
No.4 有機バイオ
No.3 真空野菜播種機シードエースシリーズ
No.2 自走マルチスプレッダ DAM-20S
No.1 クボタパワクロKL340-PCT

■販売に関する問い合わせ
有限会社 ブリティッシュ・シード
〒153-0043 東京都目黒区東山2-1-10-906
TEL:03-3760-2151
http://www.britishseed.com/

欧米在来種の魅力を発掘!個性豊かな300品種のトマト

ミニトマトやミディトマトの普及のおかげで、小売店頭でのバラエティが豊かになってきたように感じるトマト類だが、こと大玉に関しては、まだまだ消費者に選択の余地が与えられていない。大抵の売り場が「桃太郎」や「ファースト」系で占められているのが現状だ。消費者からすれば生食用の大玉トマトは「どれも同じ」に見えているといっても過言ではないだろう。せいぜい価格くらいしか判断基準がないのだ。


そのせいもあってか、日本ではトマトに対する価値観はかなり画一的になっている。「赤くて、生で食べるもの」「甘いものほど良い」という固定観念が、すっかり浸透してしまったのではないだろうか。


そんな「常識」に風穴を開けようというのが、今回紹介するエアルーム・トマトだ。エアルーム(heirloom)とは「先祖代々の家宝」という意味で、欧米ではエアルーム品種を次のように定義している。


「ガーデナーやその家族が北米に移住した時にもたらされ、原住民やアーミッシュによって栽培され続けてきたもの」あるいは「どんな園芸品種であれ、それがある家族の中で、家族伝来の宝石や家具のように歴史を持っている品種」。


つまり日本では「在来種」と呼ばれるもので、京野菜やだだちゃ豆などがこれに近い存在といえるだろう。アンデス原産のトマトがヨーロッパに渡って品種改良された後、様々な経路で北米に導入されたが、それがある家系によって栽培され、固有の形質が保存されてきたものがエアルーム・トマトなのだ。


 販売元の(有)ブリティッシュ・シードは、10年以上前から世界各地の種苗を取り扱っており、これまでに2500品種ものエアルーム・トマトを収集してきた。今年はその中から約300品種の種子や苗を販売するが、その形状や色彩は実にバラエティに富んでいる。果実は卵形であったり球形であったり、カラーは定番の赤以外にイエロー、ブラック、ホワイトなどもあり、とても同じトマトとは思えないほどである。


栽培管理上の特性については、今春から開設された同社の育苗農場で情報を収集、蓄積していく段階。また品種ごとの食味や料理適性についても未知数な部分が多いが、同社は「糖度や酸味ばかりを問う品種選択ではなく、トマトにはもっと多彩な価値観があることに気付いてほしい」とエアルーム・トマト普及の意義を強調する。実際に福島県の生産者が市場へ出荷したり、イタリアンやフレンチのシェフからの引き合いも出ているという。現状のトマトの品揃えに飽き足りない消費者やレストランにとっては刺激的な存在であり、潜在的な需要を掘り起こす商材となる可能性は大いに秘めている。


消費者の食の志向性は、ますます多様化しつつある。マーケットにはない魅力的な品種を見出し、効果的な消費提案ができれば、トマト界に新風を吹き込むことができるかもしれない。そんなチャンスを、このエアルーム・トマトは与えてくれることだろう。