2011年03月25日
深く掘るならイマンツ
ロイゼル市で開催されたATH展示会に、オランダのイマンツ社は特製の深耕ロータリを出品した。
この深耕ロータリはオルデブローク市出身のコントラクターのヴァン・バーベン氏の依頼で製作されたもの。同氏は表層の重い土壌と下層の砂まじりの軽い土が混ざるオランダのポルダー(干拓地)で、農地を深耕するコントラクターを10年以上している。これまでは南アフリカ・カメコ社製のトラクタを2台から3台使って、特注の巨大プラウを引っ張っていた。それが2011年7月にこの深耕ロータリを導入し、作業は大いに楽になった。
これからフェント社製936型トラクタも導入する予定で、これで鬼に金棒だ。フェント社製936型トラクタとイマンツ社のこの深耕ロータリの組み合わせで、幅3m、深さ135cmの土を掘り起こすことができる。
イマンツ社はもともとプラウのメーカーだったが、80年代にロータリを製造するようになり、今年は創立125周年を迎える。同社は、この深耕ロータリの販売価格を10万ユーロ(約1100万円)に設定する予定。“ヴァン・バーレン仕様”深耕ロータリに期待をかけている。


イマンツ社による特製の深耕ロータリ。幅3m、深さ135cmの土を掘り起こすことができる。
投稿者 eooo01 : 13:39
2011年01月17日
新しい重量計測システム
重量を計測すること自体は新しい話題ではないだろうが、オランダのシュイトメーカー社のサイレージワゴンに搭載した計量システムは目を引く新商品だ。
同社がこれを開発した理由は、オランダ国内の酪農経営者が多機能型ラピデ・ワゴンを自動積み込み用、一般的なサイレージの輸送用、そして給餌用と3種類の作業に使用していて、特に給餌作業で計量機能が付いていることを必要とする声が多かったからだ。
その要望に応じて同社は、サイレージワゴンの油圧ユニットに掛かる圧力を計測するセンサーを開発した。既に同社製のサスペンション・システムが使われていれば搭載費用は少なくて済む。
これにより正確な給餌量が計測できるようになった。それだけでなく、請負業者が牧草の収穫期に自動積み込みワゴンとして使用する時に、この計測装置を利用しているという。
例えば収穫した牧草を売買する場合、この計測機能を使えば、収穫作業をした請負業者は牧草の総重量を簡単に計算できるというわけだ。

新型の重量計測システムはシュイトメーカー社製ラピデ・ワゴンの人気オプションになると期待されている。
投稿者 eooo01 : 16:23
2010年11月04日
マキシ・カットにはスピードが勝負
オランダ北ブラバント州デュイゼル村で農機を販売するエヴァックス社は、オランダで初めてデンマークのダルボ社製マキシ・カットを取り扱うことになった。同機はこれまでになかった低コストで、菜種やトウモロコシの根株を切り刻み、農地をマルチングする作業ができる。マルチングと同時に鋤き込み作業も行うので雑草の発芽が促進され、その根が土を耕す効果が期待できる。地元の実験農場で行なわれたデモ運転の結果、マキシ・カットの性能を発揮するには時速20km以上のスピードが必要なことが分かった。

マキシ・カットの粉砕と鋤き込み能力を発揮するにはスピードが必要だ。
投稿者 eooo01 : 15:14
2010年10月14日
LPG利用のディーゼル
オランダのリサ・フューエル・システムズ社はLPG(液化天然ガス)を使うトラクタ用エンジンのパイロット・プロジェクトを進めている。このほどプロジェクトの委託先としてクラークマン社を決めた。同社はゾイド・ストビームステル村を拠点として、ジョンディア社製品を取り扱っている。
LPGがディーゼルの燃焼効率を上げて大気汚染を減らすことは、既にトラック業界では常識。オーストラリアでは実用化も進んでいる。安価なLPGを利用することでコスト全体の低減が可能となる。
新しいシステムでは、燃料がターボ・チャージャーに注入される前に酸素と混合して、燃焼効率を最高限に引き上げる。リサ社とクラークマン社は、今回、固定式の据え置き型タンクではなく移動式タンクを採用している。これでトラクタを住宅地に入れる手間がなくなり、農場の納屋でLPGを補給できるようになった。

クラークマン社が選んだのは従来型のタンクではなく、移動式のタンクだ。
投稿者 eooo01 : 14:30
2010年09月06日
純白のトラクタ出現
オランダ東部の都市ハルデンベルクで開催された農業機械展に、純白に塗装されたリンデル社のゲオトラック63型トラクタが出品された。オランダの商社デュポール社が輸入したものだ。
このゲオトラック63型を注文したのは、フリースタント州アクトカールスペレン村のコミュニティで、同地区で使用するすべての農業機械は、純白の塗装で統一するという決まりになっている。
リンデル社のシンボルカラーでもある赤を塗り替えるために、トラクタ1台あたり800ユーロ(約8万8000円)の費用が追加されている。同機種は3.3リットルの3サイクルエンジンを搭載、16F/8Rのメカミッション仕様で48kW/65馬力である。
リンデル社のトラクタの特徴は、4つの速度が選べるPTOだ。ユーザーは430、540、750、1000rpmを選択できる。63型は同社製品の73型、83型、93型、103型、104型、114型、124型のシリーズの下位モデル。63型には2880kgの軽量化を実現した4WD仕様の機種もある。

純白のリンデル社製ゲオトラック63型を購入したのは、アクトカールスペレン村のコミュニティ。
投稿者 eooo01 : 12:15
2007年09月05日
時速60km以上の高速運転が可能な自走式車両
オランダのドーデバルト地方の一村で創業した農機メーカー、ヴレド社が、時速60km以上の高速運転ができる自走式車両「トラク(VT2716HS)」を開発。「VT2516(小型モデル)」の後継機として、ヴレド社の高速車輪式トラクタのシリーズに加わることになった。
エンジンはティアー社製の「III DPS」を利用。機体の前部と後部両方に、3点ヒッチと機械式PTOが備わっている。同社の自走式車両(VTシリーズ)では、事実上最高機能を備えたモデルとなった。このほかの大きな特徴として、懸垂式VT運転室、懸垂式フロント車軸、運転席後方の大型荷台、四輪駆動、四輪パワステがある。四輪操舵(カニ走行ステアリング)が標準装備で、車両の四輪駆動は速度が時速18kmになると自動解除される。足回りには、ミシェラン社製の「カーゴX-Bib750/60R30ラバータイヤ」を装着。VT2716HSの車幅は2.4mで、荷台の最大積載量は16t。また、同社では新型のアーム式コンテナシステムも開発中だという。

ヴレド社の自走式車両トラク(VT2716HSモデル)は最高時速60kmで走行できる。
投稿者 Eooo!事務局 : 13:56
2007年07月04日
オランダのジャガイモ洗浄機「モノクリーン」
オランダのニアウイール市にあるフェーンマ・メハニサテー社は、自国のジャガイモ生産者のために、ボックス型の洗浄機を製造した。
従来、オランダのジャガイモ生産農家は、ジャガイモの洗浄に外部の専門請負業者を利用してきた。しかしこれではコストがかかり、作業も思い通りに進まない問題があった。ところが、今回開発された「モノクリーン」を農場に設置すれば、請負業者ではなく自分の都合のいいときに、いつでも何箱でもジャガイモの汚れを落とせる。
使用方法は、まず作業者が機体底部にジャガイモの入った箱を置く。するとその箱が180度ひっくり返され、機体上部の洗浄ノズルが箱の中から外へ向かって水を噴射する。水の使用量は、少なくても済むように設計されているという。最大の特徴は、手軽に自動運転にセットできることだろう。フォークリフトの運転者が箱を所定の場所にすべり込ませれば、洗浄の工程が開始される。

農場でジャガイモを箱ごと洗浄できる便利さがモノクリーンの特長だ。
投稿者 Eooo!事務局 : 11:34
2006年08月07日
冬期の球根収穫
Harvest time in winter オランダ
チーズ、チューリップ、アムステルダム。
この3語は互いに同意語であるかのように、一体となった言葉として
受けとめられている。
だがオランダでは、チューリップの他にも様々な種類の球根が栽培されている。
球根の栽培地は元来、オランダ西部に集中していたが、現在では全国に広がる。
事実、多くの耕作農家にとって球根栽培は極めて重要な収入源で、
経営多角化の柱となっている。
例えば、ウェズップ市の農家ゲリット・ヘーゲン氏は、砂地の土壌でユリを
15ha栽培している。この他、近隣農家一軒のためにさらに20ha分を収穫する。
収穫シーズンは、早生種を収穫する9月後半に始まり、晩生種を掘り上げる
1月末まで続く。
1日当り1haの効率で球根の収穫作業を行うために、同氏は作業幅を122cmの
床幅に合わせて改造した2条式ポテトハーベスタを使う。
球根と共に掘り上げる土壌の多量さが大きな問題点だ。
ハーベスタのほとんどのベアリングを毎年交換しなければならない。

ゲリット・ヘーゲン氏は床幅122cmで球根を栽培する。
トラクタに前装したブレードが球根の上の部分と薄い土壌の層を削り取る。
投稿者 Eooo!事務局 : 15:51
2006年06月28日
ベール作りでは小は美なり
Small is beautiful in bailing world
世界のほかの地域と同様に、農場経営規模の拡大はオランダでも進行している。
しかし、小規模農家のすべてがなくなりかけているわけではない。
大規模農家とは違う経営手法で存続している。こういった農家が経営する面積は小さく、
その多くは兼業農家であるため農作業の時間は限られている。
こうした小規模農家や牧場主が扱える農機具の大きさには限界があり、よく問題とされる。
給餌や寝わらにはベールが必要だが、大型のベーらを使ってのベール作りは始めから
選択肢に入らない。
ハーレ市周辺で農作業の請負業をしているユニコム・オースト社ではこの点に着目した。
同社では、日本のスター農機社製の小型ラウンドベーラの後ろに、小型のベールラッパ
をつなげて作動させる。
オースト社が作るラウンドベールは扱いやすい大きさで、圃場で手押し車に載せて搬送でき、
手で押して転がすこともできる。円の面の直径は90cm、幅は85cm。ベール材質となる作物の
密度と湿度によって変わるが、重量はおよそ75kgから100kg。
スター農機社製のベーラ本体は、オランダのアイバーヘン市にある「R.T.e.L社」が
ヨーロッパに輸入している。
オプションとして切断刃を選択でき、価格は3万8750ユーロ(約5460万円)。

オランダの作業請負業者「ユニコム・オースト社」では、試験的に用いたベーラとベールラッパ
を使い2005年には5000個以上のベールを作った。
投稿者 Eooo!事務局 : 19:25