2011年03月25日

クワズール・ナタール州に新型ローダー登場

出力150kW/201馬力のエンジンを搭載したジョンディアの2254型は、サトウキビの積み込み能力にかけて世界最強のマシンだろう。機械の仕様としても、実際にアームのリーチの長さと、その握力は世界一だ。
 ただ、これをジョンディアの「新製品」と呼ぶのは正確ではない。実はこの2254型、サトウキビの収穫機械を専門とするカメコ社の機械として、隣国のスワジランドでて長年使用されていたものだ。それを今回ジョンディアの機種として、南アフリカ全域で販売することになったのだ。
 2254型が持つ180度の旋回能力は、クワズール・ナタール州の丘陵斜面の上り坂でも積み込み作業を可能にし、高い位置までの積み込み能力は、どんな農場の輸送作業にも十分に対処できる。
 操縦席はとても高い位置にあって、オペレーターに十分な視界を確保しており、刈り取ったサトウキビを束ねる作業の効率を向上する。また幅広のホイールを採用しており、斜面でも安定したトラクションを確保できる。
 極めつけの強力なエンジンは油圧式3段トランスミッションを介して、あらゆる作業に十分な速度と強い制動力を生み出す。走行速度は最高で約29km/hだ。
 同社は今年のシーズン終了までにサトウキビ用ハーベスタ3520型を南アフリカの市場に投入したいとと考えだ。現在、サトウキビの収穫作業の機械化率は5%にも満たない。


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世界最強のサトウキビ積み込み能力を誇るジョンディアの2254型。まもなくクワズール・ナタール州で販売開始される。

投稿者 eooo01 : 13:39

2011年01月17日

もっと多くのエネルギーを!

クワズル・ナタール州のエストン地区で開催されたワーキング・フィールド・デイ(農業機械展示会)の会場で、南アフリカサトウキビ研究所のピーター・リン教授はサトウキビから抽出されるショ糖成分は、サトウキビ全体が含有するエネルギーの3分の1でしかないとする研究結果を発表した。
 これによると、サトウキビの葉や茎を搾ったかすである「バガス」に含まれるエネルギーのうち、利用されているのはほんの僅かだということだ。
 国際的に環境意識が高まり、化石燃料のコストが上昇したことで、発電と給湯用にサトウキビの残さを利用する例が増えている。南アフリカでもスワジランドのウボンボにある製糖工場が燃料用のバガスを補足するために、サトウキビの残さを利用する技術の開発を5年以上も続けている。長年、バガスは製糖工程で使われるボイラーの燃料になっていたが、現在では残さも加えることで火力発電用の燃料として利用できる。
 工場が稼動を続けるには、残さの輸送コストを下げなくてはならない。これは農業機械の産業界が挑戦しなければならない新たな課題であろう。

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ウボンボの精糖工場ではサトウキビ残さを集めるためにポッティンガー社製ジャンボ6600型(下)とクラークス社製ラウンド・ベーラー(上)を使用している。

投稿者 eooo01 : 16:23

飼料ミキサーの販売が好調

現在、農業の機械化が急速に進んでいる南アフリカでは飼料ミキサーの市場が成長している。まだ規模は小さいが国内6メーカーの製品と多くの輸入品がしのぎを削って競合している。
 場所はフリーステイト州ボタヴィル市、今年のナンポ・ハーベスト・デイの展示会場。アイルランドのリチャード・キーナン社で南アフリカ地区の営業部長を務めるリン・フォード氏の場合、この会場で15件の新規契約を成立させたうえに、40件以上の商談を進めていた。
 同社はこの展示会場にメック・ファイバー・フィーダーを出品していた。フォード氏によれば、このシステムは西ヨーロッパ市場でも売れている。その理由は、飼料の配合率を最適化するサービスが、多くの農家に支持されているからだという。

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キーナン社製のメック・ファイバー・フィーダー、2010年ナンポ・ハーベスト・デイの展示会場で花形だった

投稿者 eooo01 : 15:24

2010年11月04日

南アフリカ製スプレイヤー

ドナルド・ピーク氏は自社が開発した最新型の自走式スプレイヤーを、ボタヴィラ市で開催されたナンポ・ハーベストデイの展示会に出品した。ここは南アフリカでも有数のトウモロコシ産地である。
 ピーク社製DTSⅢ型は、南アフリカの風土に合わせて設計された。「最先端の、その先へ」をキャッチコピーにしているだけあって、DTSⅢ型のブームは車体の先端に突き出していて、地上からの高さは2.2mもある。
 前方にブームがついているので、ノズルが詰まればすぐに気付く。そもそも車体が巻き上げる塵から離れているのでノズルが詰まる心配はほとんどない。このような理由から、特定の地域では人気が高いモデルである。
 鋼鉄製のブームは散布幅を18m、25m、28mに調整可能。高さも最低0.6mから成長したトウモロコシに農薬散布するのに必要な最高2.7mまで上下する。カミンズ社製BTシリーズのポンプを採用した噴霧器の圧力は115kW/154hP。四輪エアサスペンションは独立した荷重検出機能がついており、車輪支柱から210mmの幅で上下動する。このため車体とオペレーターは厳しい路面状況の影響を受けず、シャシーとブームは常に一定の高さに保たれる。

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投稿者 eooo01 : 14:57

2010年10月14日

筋金入りの定番商品

南アフリカは自然環境が過酷で、かつ多様な技術レベルが共存する。ここで農業機械を販売しようと思ったら、最新鋭の最高級品から、筋金入りの定番商品までラインアップしておくことが重要だ。
 定番商品を販売するメーカーの典型例は、BPインプレメンツ社だろう。1968年に南アフリカのサウス・ウエスタン・フリーステイト州にある鉱山の町コッフィーフォンテインでジュルグベッケル氏が設立した同社は、アフリカの厳しい環境に耐えるように設計されたベーシックな農業機械を専門的に製造販売している。
 同社の製造ラインでは現在、プラウ、ディスクハロー、タイン類、トレーラー、脱穀機などが組み立てられている。そのなかで根強い人気があるのはトウモロコシ・豆類・ヒマワリの栽培に欠かせない、種子と肥料を混合して植え付ける播種機だ。
 この機械は40年以上前に設計されたものだ。しかし単純で実践的な機械は、利益の出せる農業を目指す新しい農業経営者達にとって、今でも理想的な農機と言われている。


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現代のアフリカの農業経営者にとっても、単純で実践的な機械は頼もしい存在だ。

投稿者 eooo01 : 14:30

2010年09月06日

火災に備える

南アフリカのクワズールー・ナタール州ミッドランズ地区では、火災への備えが欠かせない。1979年に発生した火災ではサトウキビ農園と森林の大部分が焼失して犠牲者も出た。この時の経験に基づいて、ミッドランズ地区の農業者と木材会社は、私設消防隊を形成している。自分たちで使える消火機器を装備するとともに、消防作業のチームワークにも余念がない。  約60人の農業者が約4万8000haの農地を火災から守るために結成した消防隊の装備には、いろいろな改造車両が集まっている。大手の材木会社などが抱えている洗練された消防組織とはちょっと違う様相だ。消防自動車180台のうち、約60台は4×4、6×4、6×6トラックの改造車両で、残りは4×4ピックアップやトラクタ牽引式の改造車両で構成されている。  機動性に優れたピックアップは重要で、出火後すばやく出動して、大火災になる前に消火する手柄を何度も立てている。また、サトウキビの残渣を焼却処分する作業でもピックアップは大活躍する。同地区では毎年、約1万6000haで焼却処分が行なわれている。 100906_1.jpg

投稿者 eooo01 : 12:15

2008年02月21日

注目されるバイオ燃料作物

 南アフリカでも、バイオディーゼルに対する農業経営者たちの興味は確実に高まっている。国立クワズールー大学でバイオ燃料技術を研究しているグループは、ピーターマリッツバーグのウクリンガ実験農場で研修会を開催した。この研修会では、参加した農業経営者が自分の農場で栽培できる作物から、バイオディーゼルを製造する可能性を紹介した。

 ウクリンガ実験農場は、現在、ヤトロファ(ナンヨウアブラギリ)の木をバイオ燃料作物にする可能性を探っており、栽培に必要な水分量などの特性を研究している。ヤトロファ・カーカス(ナンヨウアブラギリ)の木はウクリンガ地方に自生する種で、丈夫で日照りや病気にも強い。さらに、その種子が含んでいる油脂成分は40%にもなる、注目のバイオ燃料作物だ。

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実際に植物油をバイオディーゼルに精製する過程を実演するウクリンガ実験農場の主任技師アレン・ヒル氏。

投稿者 Eooo!事務局 : 17:57

2007年03月24日

最高で同時に6作業が可能、南アフリカのカルチベータ・スプレッダ兼用機「バイオティル」

 南アフリカで製造されたカルチベータ・スプレッダ兼用機「バイオティル」は、一度に最高で6種の作業ができる。従って、時間・燃料・部品磨耗が大幅に減少できると開発者は主張している。

 この機体の作業時には、2本のリッパータインが溝を掘り、有機資材、農業用石灰(あるいは石こうやリン酸肥料)、顆粒肥料、微生物資材を根の深さに施肥する。機体後部では、頑丈なカッターが作物の古株を破砕し、同時に溝を埋める。万能性を最高の売り物にしたバイオティルは、汚泥から乾燥肥料まで何でも散布でき、1haあたり肥料や堆肥なら2~40t、石灰なら0.5~3t、化学肥料は50~500kgを一度の作業で散布できる。

 この他にも多くの特長があるが、そのひとつに有機資材やその他の肥料を、土壌中の作物の根が伸びる部分に散布できる点がある。堆肥も土壌表面に撒く場合と違って乾燥しない。また、殺菌された肥料を再活性化させる液状微生物資材を、後部装着のタンクから供給することも可能だ。バイオティルのシステムは、容量8㎥(立方メートル)のホッパー内部が3区画に分割されており、コンベアが各区画の中身を機体前部の散布シュートへ運ぶ仕組みになっている。コンベアは後部のローラによって駆動する。

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「バイオティル」は耕うんと施肥を一度に行なう。

投稿者 Eooo!事務局 : 13:28

2006年08月23日

自走式ローダでサトウキビを運ぶ

Moving cane with All-terrain

 旋回するサトウキビ・ローダという設計アイデアは
決して目新しいものではない。
なにしろ1970年代頃には登場ずみで、一般的な農業トラクタに
装着され利用されていた。
ローダがサトウキビをつかんでトラクタをバックさせるには、
たいていローダをトラクタ後部まで旋回させてから行っていた。
サトウキビの荷重が駆動輪にかかるようにするためだ。
この作業にはフォードの5000トラクタが特によく使われていた。
 しかし設計のアイデアや形は進化する。
南アフリカのベル・エクイップメント社は、積込み専用の
自走式ローダ車両を開発した。
同社によると、地域でこのタイプの農機が製造されたのは
これが初めてだという。
サトウキビと材木の積込み専用の車両となる。
スワジランドとモザンビークで行われた初期使用テストの結果は上々で、
作業効率と燃費は競合機よりもよい数字が出たという。
 このベル社自走式ローダ「AT884」は、最大出力66kWの
ジョン・ディア社製4045エンジンで駆動する。
無段変速機を装備し時速は0kmから30kmまで、前進とバックが可能。
後輪にはパワーステアリングがある。
 足回りにはリム幅47cmリム径76cmのずんぐりしたタイヤを備え、
強いけん引力を持つ。
全タイヤに油圧式ウェットディスクブレーキの形をしたタイヤ回転止め装置が
装備されている。
3本の油圧ポンプが、積込み用のブームとグラブ(つかみ機)、変速機、
ステアリング装置のそれぞれに動力を伝える。
 ローダの性能だが、サトウキビ・グラブは断面積0.6㎡の束を
持ち上げることができ、高さ6.6mまでのトレーラの荷台へ積み込みが可能。
グラブは前方に最長3.5mまで届き、ブームは210°旋回ができる。
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サトウキビの束をつかむ。ベル社製ATL884が一直線に並んで働く。
これで収穫後に圃場の踏み跡が元に戻しやすくなる。

投稿者 Eooo!事務局 : 17:16

2006年07月19日

見本市でのびっくりショー

It’s show time again in South Africa

毎年恒例の「ナンポ・ハーベスト・デー 農業機械・製品見本市」が5月16日から19日まで、
南アフリカ自由州のボーサビルで開催される。

 この見本市に出展する農機業者にとって、開催地が南アフリカのほぼ中央に位置して、
大都市圏から遠く離れていることには大きな意味がある。
来場者の大多数が事業的農家で販売につながる可能性が高いだからだ。
昨年の出展企業数は576社と記録的な数で、来場者の方も6万8000人以上と最高記録だった。

 2005年の見本市のハイライトの一つが、アンドラグ・アグリコ社による巨大な
4+400型トラクタの実演展示だった。
400kW/544馬力の強力パワーを誇るこのトラクタは、爪が15本あるサブソイラを牽引し、
およそ600mmまでの深さの心土を破砕してみせた。

 駆動源はデトロイト・ディーゼル社製の14ℓエンジン。
アリソン社の6速トランスミッションを通して、サイズ710/70R40の大型ラジアルタイヤ8本へ
駆動力を送る。
さらに、このトラクタにはアグリコ社独自の油圧式耕深制御システムが備わっている。
この制御システムがトランスミッションの動きの理論値と対地速度レーダによる
実測値を比較して、車輪が空転したとき機体後部の過重を自動的に調節する。
ナンポ・ハーベスト・デー2006に来場する人は、あっと言わせるこのような展示が
また見られることをさぞ期待していることだろう。

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アグリコ社の4+400型トラクタは、15本のツメを持つサブソイラを牽引して、
深さ600mmまでの心土の粉砕作業を軽々とこなす。

投稿者 Eooo!事務局 : 16:10

2006年06月05日

1度に3往復分の作業が可能に

Three potato bout at a time From South Africa

南アフリカでの野菜栽培は、自給自足規模から商業的大規模経営まで
その経営規模は多岐にわたっている。
近年労働法が制定されたことで、ヨーロッパで行われている
大型機械を使った栽培手法に関心が集まっており、
その結果、専門業者がいくつもの興味深い農業機械を輸入するようになった。
そのような機械の一つが、オランダのストラーク社より輸入されたベットフォーマだ。
ストラーク社からの輸入1号機「3B5460」モデルは、
ハウテン州タールトンにあるグリーンウェイ農場の大規模ニンジン栽培のために輸入された。
導入後、近隣の地域から同じ機械の注文が2台出た。
ストラーク社の機械のモデル名「5460」は、機体の作業幅を示している。
グリーンウェイ農場の作業体系では3つの畝とその間の作業道を足すと5.46mとなり、
顧客の様々な要求事項に細かく応じた機体を注文できることを意味している。
さらに、土壌の種類や作物の違いに応じて設計の変更も依頼できる。
畝高さは機械調整でき、最大で300mmまで設定できる。
同機のもう一つの大きな特徴は、培土フレームの上面にゴムを使用し、
軽量化と同時に畝の圧縮を防ぐ設計になっていることだ。

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※3列分の畝を造成するオランダのストラーク社製ベッドフォーマ。
南アフリカの野菜農場で売れている。

投稿者 Eooo!事務局 : 16:33

2006年05月23日

ブラジルに学ぶ南アフリカ農業

Africa takes Brazilian cue From South Africa

南アフリカの東ケープ州は、地力が豊かでトウモロコシを
年間100万t生産できる可能性を秘めている。
しかし実際には、現在わずか8.5万tの収穫に留まっている。
その理由は人口密度が高く土壌管理が極めておろそかなためだ。
土地の劣化が広範囲で起きていて、土壌浸食が重大な問題となっている。

南アフリカから以前独立していたトランスカイ地域では、
推計でha当たり年間80~120tの表土が失われ、川から海へ流出している。
この地域では過去にトラクタ耕作が行われたが上手くいかなかった。
そこで現実的な最善の栽培手段とされたのが、
家畜に作業機をけん引させる小規模での経営、それに直播きや不耕起栽培などの手法だ。
これまで、地元の農機メーカーはこの種の製品販売には興味を示さなかった。
そこで、この土地の生産能力に可能性を見た企業家のグループが、
農業省やフォート・ヘア家畜けん引センターと共同で、
2条用播種機、噴霧機、鎮圧ローラ、マニュアスプレッダなど作業機一式をブラジルから輸入した。
これらすべて、家畜を動力源とする設計だ。

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※ブラジルから輸入した家畜けん引式の作業機の試運転の様子

投稿者 Eooo!事務局 : 12:40

2006年05月08日

新登場の中国製トラクタ

China fancies its chances with the Foton From South Africa

南アフリカの生産者は、経営が著しく利益が減少している。
そのため、投資額や経費を減らせるならどんなものでも歓迎だ。
この度、中国の山東福田重工公司製の中国トラクタが南アフリカに輸入されることになり、
農家はより安いトラクタを購入できるようになった。
山東福田重工公司は中国に巨大な市場を持つメーカーのひとつで、
工場では1日当たり150台のトラクタの生産ができる。
同公司の生産ラインを6週間ほど動かせば、南アフリカにおける1年分(総販売数)
のトラクタを製造できる計算だ。
近隣諸国の市場でこのトラクタの実力はすでに証明済みなので、信頼性は高い。
クワズルナタール州で最近開かれた実演展示会で、
南アフリカの農家グループに初めて披露された。

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※オーストラリアにおける中国製「福田ヨーロッパ」への関心は高い

投稿者 Eooo!事務局 : 16:43