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2006年07月26日

ベールのこん包と識別マーク

Wrap and stamp

フィンランドの農家はラウンドベールの導入当初から、
すぐにこん包技術を習得した。
これは、多くの国内企業がこの分野の世界最先端技術を持っている
ことに現れている。
フィンランドのNHK社はおよそ5年前 に3次元こん包システムを開発し、
クヴェネランド社と契約を結び「ヴィーコム」ブランドでベールラッパを販売している。
本機のこん包フィルム使用量の削減効果とこん包した牧草の品質向上が
認められ、パリ開催の「シーマ・ショー ’05」農機具見本市に展示された際、
「革新的機械」賞を受賞した。
また、フランス国立農学研究所とドイツ農業協会でもそれぞれ、
この技術の利点について研究している。
この機体の作動法を説明しよう。
3次元ベールラッパは原則的にはフィルムを巻く角度を変えながら
ベールをこん包していく。従来の巻き方ではベールのふちでフィルムの
層が厚く重なって巻かれていた。
他方、このシステムではベール全体にフィルムがより均等に巻かれ、
大切なベールのサイド面にはフィルムは4層巻かれる。
フィンランド企業による革新的な技術開発のもう一つの例が、
エルホ社によるラッパ直装式ベールだ。この機体ではベールラッパの
オペレータがベールのこん包時に、点(・)やダッシュ(―)など
識別用スプレーの線を4色でマークすることができる。
多様なマークの活用法がある。一例が、給餌に最も適切なベールは
どれかを農家が区別できることで、牛の飼育に最善を期すことができる。

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3次元こん包システムのベールラッパ「ヴィーコム」によって、
こん包フィルムの使用量が10%から25%減少したという。

投稿者 Eooo!事務局 : 16:36

2006年07月19日

見本市でのびっくりショー

It’s show time again in South Africa

毎年恒例の「ナンポ・ハーベスト・デー 農業機械・製品見本市」が5月16日から19日まで、
南アフリカ自由州のボーサビルで開催される。

 この見本市に出展する農機業者にとって、開催地が南アフリカのほぼ中央に位置して、
大都市圏から遠く離れていることには大きな意味がある。
来場者の大多数が事業的農家で販売につながる可能性が高いだからだ。
昨年の出展企業数は576社と記録的な数で、来場者の方も6万8000人以上と最高記録だった。

 2005年の見本市のハイライトの一つが、アンドラグ・アグリコ社による巨大な
4+400型トラクタの実演展示だった。
400kW/544馬力の強力パワーを誇るこのトラクタは、爪が15本あるサブソイラを牽引し、
およそ600mmまでの深さの心土を破砕してみせた。

 駆動源はデトロイト・ディーゼル社製の14ℓエンジン。
アリソン社の6速トランスミッションを通して、サイズ710/70R40の大型ラジアルタイヤ8本へ
駆動力を送る。
さらに、このトラクタにはアグリコ社独自の油圧式耕深制御システムが備わっている。
この制御システムがトランスミッションの動きの理論値と対地速度レーダによる
実測値を比較して、車輪が空転したとき機体後部の過重を自動的に調節する。
ナンポ・ハーベスト・デー2006に来場する人は、あっと言わせるこのような展示が
また見られることをさぞ期待していることだろう。

agrico.jpg

アグリコ社の4+400型トラクタは、15本のツメを持つサブソイラを牽引して、
深さ600mmまでの心土の粉砕作業を軽々とこなす。

投稿者 Eooo!事務局 : 16:10

2006年07月12日

CNH社のブランド政策に変更なし

Brands remain pivotal to CHN business

「ケースとニューホランドの2つのブランドを並存させるCNH社の方針は変わらない」
確かにこれが、同社の社長兼CEO(最高経営責任者)のハロルド・ボヤノフスキー氏の自論だ。
ブランドカラーが「赤の」ケースと「青の」ニューホランドの両方から農家が機械を選べるという
CNH社の営業戦略には、専門家や一部の農家から絶えず疑問の声が上がっていた。
だが、同社の現在とるべき道は有名な両方のブランドを「さらに活性化させる」ことにある。
「ブランドはわが社の経営の基礎であり柱だ」と、ボヤノフスキー社長は語る。
2つのブランドが統合されてからおよそ5、6年が経ったが、昨年の同社の純益は30%増の
1.63億USドル(約180億円)だった。

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CNH社の社長兼CEOのハロルド・ボヤノフスキー氏は、
ブランド並存の方針を堅持すると話す。

投稿者 Eooo!事務局 : 16:00

2006年07月05日

水浸し圃場での究極の解決策

Filed ingenuity makes it work

アメリカ・ペンシルベニア州ゲティスバーグ市にあるメイソン・ディクソン農場では、
技術面での解決策の考案も日常的業務の一つとなっている。
この様子を、水浸しの圃場で牧草を運搬するという課題をどのように克服したか、
この例で紹介する。

経営陣がまず試したのは、クラース社の「ジャガー」フォーレジハーベスタに、
足回りをクローラに変えた改造トレーラを連結させての運転だった。
「踏圧はおよそ0.42kg/㎠で、人間の足裏の踏圧とほぼ同じだ」と、
同農場のリチャード・ウェイブライト氏は説明する。

クローラは圃場では高性能を発揮するものの、長さ12mあるトレーラを
道路上で牽引するのには問題があった。
農場の技術担当者は、再び製図板に向かうことになった。
その結果出来あがったのが写真にある機体一式だ。

これが究極の解決策だとメイソン・ディクソン農場では考えている。
フォーレージハーベスタがトレーラのコンテナを満杯にすると、
ハサミのように中央の支点で2本の棒が交差する構造をもった仕掛けで
コンテナを持ち上げ、足回りのクローラの付いた車台と分離させる。
すると、フォーレージハーベスタがコンテナの下からクローラの車台を引き抜く。
さらに、普通トラックが今度は車輪の付いたシャーシをコンテナ下部に戻し、
重さ30トンの積荷を保管場所まで運搬する。
満杯のコンテナから空のコンテナへとフォーレージハーベスタが連結先を換えるのは
約50秒ですむという。ウェイブライト氏は「ここで開発した農機具を自分たちで製造していこう
とは思わない。だが、試作品を作りその設計アイデアをメーカーと共有できたなら、
皆が利益を得るとわかった」と話す。
トレーラの車台交換のアイデアも、メーカーとの共同開発が十分実現しうるケースだ。

nouki6-2.jpg

メイソン・ディクソン農場のクラース社製「ジャガーSP」フォーレージハーベスタが、コンテナ下にあるクローラ車台を入れ替える。満杯のコンテナから空のコンテナにハーベスタを付け替える時間は約50秒だそうだ。


投稿者 Eooo!事務局 : 15:57